研究・開発

未来のために先回りする

共にチャレンジされたい方へ

研究とは、ひとことで言うならば「これまでわからなかったことを解き明かす」ことです。これからのエンディング産業、葬祭ビジネスに向けて新たなチャレンジを検討されている方、ぜひその思いを共有しましょう。

あらゆる研究成果がすぐに商品やサービスに直結するとは限りませんが、良質な研究は未来への示唆を与え、またその積み重ねがやがて未来を形作ります。すでに社会の中で勃興している諸問題の調査から、未来を先読みした開発・試作まで、あらゆる研究ネットワークを駆使して取り組みます。

私自身、大学組織に所属していますので、大学を介した受託・共同研究の形でも、案件や予算規模によっては個人でもお受けすることも可能です。まずはご相談ください。

研究業績一覧(PDF)

「デジタルの形見」を活かす

私自身、10年以上に渡り、デジタルメディアとスピリチュアリティ、宗教的世界あるいは葬送・供養に関わる分野の研究に携わってきました。ここ5年ほどで、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の世界的な普及にともない、多くの研究者が人々の死後に残されるデジタルデータの扱いや、人の死とデジタル・サービスがもたらす弊害について警笛を鳴らすようになってきました。日本においてもすでに故人が残したデジタル機器・データの「処分」を専門に扱う業者が現れています。

その一方、故人の面影や記憶が詰まったデータは、遺族にとってかけがえのないものでもあります。私はこのようなデジタルデータを「デジタルの形見」と呼び、これらをどのように後世に活かすか、あるいは残された遺族が故人を弔う道具として使えないか、模索しています。故人の遺影を汎用型のコンピューターで「鑑賞」するのでは思いがこもりませんが、デジタル機器であっても適切な工夫が施されることにより、新しい供養の道具となりうるのです。私がデザインにこだわり、研究・開発を続けるのは、これらの可能性を実際に具現化し、多くの人びとにその意義を伝えていくためです。